循環型産業の可能性

9.よんき産業

2011年5月4日 :琉球新報寄稿

s_oosirosensei (株)アイ・ティー・オージャパン(伊藤武雄社長)は、オーストラリアの有機農業認証基準をクリアした国内では数少ない会社である。

同社が経営する「ベタルーナ」は、すべて無農薬・有機農産物を原料とするアロマ精油、アロマ化粧水、アロマソープなど100種類以上の商品を製造販売するアロマショップである。

店内に入ると、これらの商品が放出する心と体の癒やしをサポートするさわやかなやさしい香りに包まれる。

開店から3年目を迎え、5千人の会員の支持を得るところまで成長し、1日80人以上の来客がある活気に溢れる事業を展開している。

無農薬・有機農産物を利用して加工販売をしている企業においては、経営者の決断力と企画力および創意・工夫によって消費者のニーズに見合うオリジナル商品を供給することができると喜びに満ちた経営を展開することができるといえる。

このような新しい取り組みをする企業が増加すると有機農業の振興も加速される。その結果、化学肥料や農薬の多用で悪化した環境や生態系も改善される。さらに、消費者は求める商品が供給されるので、喜びと感謝に満ちた消費活動が可能になるので産業も活性化する。

無農薬・有機農業が普及して広く定着すると、農業経営者、企業経営者、消費者および環境の四つの部門のすべての関係者が喜びを享受しつつ与え合う新しい産業構造が出現する。私は、この構造を「よんき産業」という造語で提唱し、新技術やノウハウを保有する農業経営者や企業経営者からなる「よんき産業研究会」を主宰し、その創出に向けた活動を行っている。会員の知恵とノウハウに基づく議論を通して新しい事業や新商品が数多く発生するので「よんき産業」は今後、沖縄の産業振興の原動力の一つとして機能する可能性がある。

(大城喜信(おおしろきしん)、農業コンサルタント)

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